花祭り

  花祭り(灌仏会、古代インド語でヴェサク)は、お釈迦様のご誕生を祝う日です。アジア大陸とスリランカでは、5月に祝いますが、日本では4月8日に祝います。

   ローマ教皇庁諸宗教対話評議会は、例年この祝日に合わせて祝賀メッセージを出しています。  花祭りは、友愛の対話をはじめる大切な機会です。それを機縁にして、諸宗教対話の第一歩がはじまり、さらに深い関係を築き上げることになるでしょう。
    真命山は、かなり以前からこのような諸宗教間対話の働きかけを行って来ました。真命山と友好の絆をむすんでいる仏教寺院の責任者や関係団体の皆さまに、わたしたちからの書簡を添えて、教皇庁諸宗教対話評議会のメッセージを取り次いでいます。
   これに関して今年は、新しい試みが始まりました。カトリック福岡教区の全司祭集会のおり、同教区の諸宗教対話担当者グループもまじえて、福岡教区内のすべての司祭・宣教会・修道会上長に対して、まずこの諸宗教対話運動に参加できるかどうかを問い合わせた上で、協力いただける場合には、教皇庁諸宗教対話評議会のメッセージをインターネットあるいは郵便などを介して定期的にすべての仏教関係者に毎年送呈することを申し合わせました。
   このようにして、今年の花祭りには、教皇庁諸宗教対話評議会からのメッセージにわたしたちからの書簡も添えて数百通を福岡教区内の三つの県(福岡、佐賀、熊本)にある仏教寺院や関係団体に送りました。
    次回全教区司祭集会が開かれる6月には、この試みの成果について返信やアンケート調査を行うことを提案し、次回にそなえたいと考えています。
    特筆事項として、福岡教区長宮原良治司教は、日本司教協議会諸宗教部門の担当司教でもありますが、ご自身で福岡市内の数カ所の仏教寺院を訪問され、現地カトリック教会の名において教皇庁のメッセージを届けた上、祝辞を述べられました。