真命山の生活日誌・2016年4月

今年4当初には、真命山にとって重要な出来事がありました。それは、ビビアーノ・ロッコ神父が、真命山諸宗教対話霊性センター副所長として着任したことです。ロッコ神父は、ロンドン大学ヘイスロップ・カレッジでヨゼフ・ラッチンガー元教皇ベネディクト十六世の諸宗教対話の神学理論を主材として神学博士号を取得しました。ロッコ神父は、ロンドンのヘイスロップ・カレッジ、マニラのロヨラ神学大学とメアリーヒル神学大学で、11年間、教授として経験を積んだのちの着任です。

4月の初めには、お釈迦様のご誕生を祝う花まつりに際して、もはや恒例となった、教皇庁諸宗教対話評議会から祝辞が届きましたので、それに真命山からの祝辞を添えて、お付き合いがあるお寺に届けました。この祝辞は、福岡教区の信徒で仏教者と接触がある方々から広く仏教信奉者の皆さまに届けられることを願い、福岡教区の全司祭宛にも郵送いたしました。

44 フランコ神父は、日本司教協議会諸宗教部門の顧問として、東京の同協議会会館で開催された浄土真宗東本願寺と日本カトリック教会の代表者会合に参加しました。

410 真命山センターは、熊本諸宗教対話グループを玉名市の疋野神社に案内し対話しました。

411 真命山センタ―において、フランコ神父と共に福岡教区の諸宗教対話促進のために協力活動している人たちが六カ月定期会合をしました。

414日~15 熊本と大分地方に大地震がありました。余震は幾週間にもわたりました。相当大きな被害が生じたものと思われます。十数万人の人々が、余震のひどい被害を懸念して自宅を離れて避難しました。真命山センターの建物は、今までのところ深刻な被害を受けていないように思われます。湯布院で生活している園田神父の修道院は、建物の被害が深刻で、建物を手放す必要があるようです。

418 真命山センターが建っている蜻浦部落の老人たちは、余震の深刻な懸念があるものの、恒例の老人集会を真命山で実施する予定どおりおこなわれました。毎年、この集まりには佐野真奈美さんが友人を連れて参加し、歌うなど余興を演じて老人たちを元気づけ楽しませてくれます。

422日~23 フランコ神父とロッコ神父は、日本で宣教活動しているカトリック宣教会、修道会、在世会のうち、任意に参加している会で構成している諸宗教対話を進める会「かけ橋」の六カ月定例会議に出席しました。会場は宇治のカルメル会黙想の家でした。